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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ミセバヤ

越中ミセバヤミセバヤの一種

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ミセバヤのデータ

花色:
学名:Hylotelephium sieboldii
科名:ベンケイソウ科
分類:多年草(冬落葉+休眠芽あり)
原産地:日本、東アジア
大きさ:背丈10〜40cm、横幅25cm〜40cm
主な見所:花(10月)

ミセバヤの特徴

日本に自生のある丈夫な多肉植物。古くから園芸植物として育てられてきました。
花は晩秋に伸ばした茎の先に咲き、楕円〜半球状の花序になります。花色は赤紫〜ピンク。葉は広楕円形〜円形で、大きさや形に変化があります。葉色は灰緑色で白い粉が吹いたような見た目になります。株は春は株元で小さくまとまっていますが、次第に茎を伸ばし、つぼみがつく秋にはかなり伸びます。伸びた茎は垂れさがりますが、小型種や株がまだ小型のうちは茎が斜め上に伸びることが多いです。冬は伸ばした茎葉を枯らして、株元に休眠芽を作って冬越しします。
耐寒性は強く、関東南部程度の寒さなら屋外で冬を越します。

  • 難易度: とても丈夫です。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます。
  • 水分量: 乾燥に強く、ジメジメした環境は苦手です。
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです。

ミセバヤの育て方

日当たりのよい場所を好みます。半日陰でも育つには育ちますが、徒長しやすくなるうえ花つきも悪化します。真夏は葉焼けしやすいので、西日の当たらない場所に移動したいです。乾燥した環境を好み、ジメジメは苦手なので水はけのよい土に植えます。
寒さには強く、寒冷地以外では特に保護はいりません。

  • 管理:花が咲き終わったら花序を切り取ります。冬に茎葉が枯れるので、早春までに休眠芽を残して枯れ枝を切り取ります。
  • 肥料:環境が良ければ無肥料でも育ち、多肥の必要はありません。与える場合は春に緩効性肥料を少量与える程度とします。
  • 病害虫:ほとんど発生しませんが、まれにイモムシ(メイガの幼虫)が発生します。見つけ次第、駆除しましょう。

ミセバヤのアレンジ

和風の庭に合いますが、個性的な姿の多肉植物なので留意しましょう。斑入り種なら洋風の庭にも合います。自然風の庭にはあまり合いません。
地植えはロックガーデンなど特殊な環境以外には向いていません。一般的には鉢植え栽培に向いています。枝を垂れ下げられるようフラワースタンドの上の方に置くか、背の高い鉢やハンギングバスケットなどに植えるとよいでしょう。
横に広がりやすく寄せ植えには向いていません。単独で楽しむのが無難です。

ミセバヤの主な品種

地域変種がいくつか出回っています。斑入り品種もあります。

ミセバヤ
ミセバヤ
原種は花序がやや小型で、下記のエッチュウミセバヤの方がよく出回ります。ピンク花。


エッチュウミセバヤ
越中ミセバヤ。花序がはっきりした半球状でよく目立ちます。ピンク花。
やや株や葉が大きめになります。

ヒダカミセバヤ
ヒダカミセバヤ
日高ミセバヤ。葉が小型で、株も全体的にコンパクトになります。赤紫花。

斑入り葉種
斑入り葉種。他にも様々な斑が入る品種があります。

その他の写真

ミセバヤの紅葉
紅葉。綺麗に赤くなります。

ミセバヤの休眠芽ミセバヤの新芽
休眠芽と、春の新芽。毎年、新緑が楽しめるのも魅力の一つです。

ミセバヤの個人的な印象

オススメ度:★★★★
要領さえつかめば管理がしやすい多肉植物で、水やりの手間も少なくて済みます。
個性的な姿で他の植物とは合わせづらいですが、もともと横に広がりやすく寄せ植え向きではないので単独で育てることが多く、あまり問題ないです。

コメント

  • カランコエやシャコバサボテンなどの外国産の多肉植物に押され、一時は見かけることが少なくなりましたが、近年はその丈夫さが見直されて店頭に出回ることも多くなりました。
  • 自生地のように、岩や石垣に垂れさがるようにすると雰囲気が出ます。下記リンクも参照。
    ミセバヤ 自生地 - Google 検索

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