新・花と緑の詳しい図鑑

ダブルプリムローズ

花色
学名:Primula spp.
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ダブルプリムローズの特徴
科名・分類 サクラソウ科  常緑多年草  ヨーロッパ各地原産 ?(園芸品種)
大きさ 背丈15〜20cm  横幅15〜20cm
主な見所 花(2〜5月)
ダブルプリムローズのデータ
近年人気があるプリムラの品種です。姿はプリムラ・ポリアンサによく似ています
プリムローズ(P vulgaris)をもとに品種改良されたものとされているようですが、はっきりしたことはよくわかりません(花色のバリエーションから少なくとも他種と交雑されてはいるようです)
花は名前の通りのダブル咲きと、さらに豪華な八重咲きがあります。店頭では八重咲きのものが多いです。花色は赤・黄・紫・白など豊富にそろいます。一重のポリアンサに比べると花はやや小さめです
葉は濃緑でしわの目立つ細長いへら形。株は背の低いロゼット状になります
性質はポリアンサ同様に丈夫で育てやすく、しかも暑さに比較的強いため夏の間涼しくすごさせれば暖地でも多年草として使えます
難易度 :夏越しを考えなければ丈夫な花、夏越しもそれほど難しくありません
日照 :日当たりを好みますが、夏は半日陰が適地です
:高温多湿や乾燥には少し弱いところがあります
耐寒性 :関東地方では問題ありません
ダブルプリムローズの育て方と管理
秋から春までは日当たりのよい場所に置きます。夏越しする際は風通しのよい半日陰に移動します。地植えの場合は他の植物などで遮光できるような配置にするといいでしょう
土は肥沃な水はけ、水もちのよいものを好みます。高温多湿を嫌いますが強い乾燥も苦手です
夏は蒸れないように雨の当たらない場所に置きたくなりますが、ハダニも発生しやすくなるので葉裏に水をかけたりして防ぎます。水はけのよくして涼しい場所で管理すれば雨の当たる場所でも夏越しは可能です
管理 花がら摘み程度です。枯れた葉はなるべく抜き取ります
植え替え、株分けは秋が適しています
肥料は緩効性肥料を春と秋に与えます
病害虫 夏の高温乾燥期はハダニに注意。枯れた花や葉を放っておくと病気の原因になります
ダブルプリムローズのアレンジ・品種
基本的には鉢植え向きですが、庭植えならば夏に半日陰になる条件のよい場所に植えます。背の低い株なので泥はねなどしないように軽石や日向土などで株元をマルチングします
花期が長いので寄せ植えの前景にも使い勝手はいいです。かわいい花なのでお気に入りの小鉢に単独で植えるのもいいと思います
一重のポリアンサに比べると花の形は豪華ですが、花が小さいので意外と野趣を感じられる花です
主な品種 花色別にいくつか品種がありますが、店頭ではまだ流通が少ないので珍しい品種は通販で求めるのが確実です
‘ミスインディゴ’(写真上):濃紫に白い覆輪が入る人気の高いポピュラーな品種
ダブルプリムローズの印象
オススメ度 80%
詳しい出自など不明な点も多いものの、丈夫で美しく、夏越し可能な点など優れたところの多いプリムラです
コメント ポリアンサやジュリアンの八重咲きがあるので判別は難しいかもしれませんが、花がやや小さい・葉が細長いといった外見上の違いと、夏越し可能な性質があります
ダブルプリムローズは基本的には品種名がつけられて販売されているので、それを覚えておくようにしましょう
コメント2 2010年の記録的猛暑の中では、かなり葉が傷みました…

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