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庭園・ガーデン・植物園・花の名所の訪問記

庭園・ガーデン・植物園・花の名所の訪問記

根津神社のつつじ苑

根津神社は東京都文京区にある、日本武尊が1900年近く前に創祀(そうし)したとされている、歴史の古い由緒ある神社です。また、江戸時代に徳川家によってこの地に遷宮(せんぐう)され、その際に造営された権現造りの立派な社殿7棟が重要文化財に指定されています。
ツツジの花の名所として知られ、こちらも江戸時代、甲府宰相の徳川綱重によって植栽され始めたとされています。現在のつつじ苑は戦災により荒れていた丘に新たに植栽したもので、敷地はやや狭いものの100種3000株とされるツツジの量感は見事です。
ここではつつじ苑のツツジを中心に、主な見どころを紹介します。

境内の地図(クリックすると拡大します)

根津神社の境内マップ
比較的コンパクトにまとまった境内。つつじ苑は楼境内西側の斜面あります。
つつじ苑以外の境内は順路はありませんが、混雑するつつじ苑内は一方通行の順路が設定されているので看板に従いましょう。なお、つつじ苑内部のみ有料となっています。

表参道口の鳥居

表参道口の鳥居
根津駅や東大前駅1番出口から近い表参道口。鳥居の奥につつじ苑のツツジが見えています。
なお、千駄木駅から近い北参道口や、東大前駅2番出口や白山駅、本駒込駅から最寄りの西参道口もあります。

楼門

楼門
表参道口から入ると立派な構えの楼門が見えてきます。
江戸時代の神社の楼門で唯一現存しているもので、重要文化財にも指定されています。

拝殿

拝殿
ツツジ開花期は人が多いため、参拝の長い列ができています。
行列が長く時間がかかりそうな場合は、マナー的には微妙なところですが参拝は後ほどとして、先につつじ苑に向かうことも考慮しましょう。

つつじ苑の入苑入口付近

つつじ苑の入苑入口付近
ツツジ最盛期には入苑に長い列ができ、内部も非常に混雑します。
なお、つつじ苑入苑には寄進料が必要です。

池を前景としたつつじ苑

池を前景としたつつじ苑
入苑する前の行列の途中では、池を前景としたつつじ苑を観賞できます。
つつじ苑内部は斜面に多くのツツジが植栽されており、高所からの眺めや花の量感を楽しむことが主目的となりますが、このあたりは庭園的な趣があります。

つつじ苑(入苑口付近)

様々な品種のツツジ
入苑口から順路通りに向かって右に歩いていきます。写真は最初の分岐あたりで入苑口方向を見た景色で、様々な花色や品種のツツジが植栽されていることが分かります。

つつじ苑(北側奥から)

つつじ苑(北側奥から)
北側の奥からは量感のある景色が眺められますが、日差しのある日は逆光になりやすいです。
入苑口近くにある立派な樹木はシンボル的な存在のイチョウ。その手前には千本鳥居が見えています。

つつじ苑(小高い丘からの景色)

つつじ苑(小高い丘からの景色)
つつじ苑西側は小高い丘からの景色が楽しめます。
苑内やその周囲には立派な高木があり、神社の花園といった雰囲気を醸し出しています。

つつじ苑(千本鳥居と乙女稲荷)

つつじ苑(千本鳥居と乙女稲荷)
同じく、つつじ苑西側は小高い丘から千本鳥居と乙女稲荷を見下ろすことができます。
フォトスポットとして人気の場所になっていますが、混雑しやすいので譲り合って利用したいです。

つつじ苑(遅咲き開花期)

つつじ苑(遅咲き開花期)
ツツジは早咲きから遅咲きまであり苑全体が満開になることはありませんが、一番花が多くなるタイミング(中咲きの最盛期)があります。ひとつ前の写真と比べると違いは歴然です。
早咲きの開花最盛期は傷んだ花がなく、遅咲きの開花最盛期は傷んだ花が目立ちます。早咲き後期〜中咲き最盛期あたりが良いタイミングですが、年によって開花状況が異なるので、公式サイトやSNSで確認しましょう。

つつじ苑から見る楼門

つつじ苑から見る楼門
神社の建物とツツジが合わさって美しいという場所は限られています。
小高い丘南側の階段を降り、向かって右手の行き止まりの道の奥がおすすめポイント。

千本鳥居

千本鳥居
乙女稲荷や駒込稲荷に続く道には、奉納された鳥居がたくさん並んでいます。
写真はたまたま運がよかったですが、混雑時に人を入れずに撮るのは難しいかもしれません。

たくさんの屋台

たくさんの屋台
文京つつじまつり期間の開花最盛期には境内や周辺がお祭りのようになります。
境内に座ってゆっくり食べられるような場所が少ないのが残念ですが、飲食以外にも様々な土産物店があるので覗いてみるのもよいでしょう。

施設の概要

場所
東京都文京区根津1丁目28−9

交通手段
■公共交通機関
東京メトロ「根津」駅から徒歩5分。
東京メトロ「千駄木」駅から徒歩5分。
東京メトロ「東大前」駅から徒歩5分。
東京メトロ「本駒込」駅から徒歩10分。
都営地下鉄「白山」駅から徒歩10分。
都バスや、文京区のコミュニティバスも利用できます。
■車
駐車場あり(有料と無料あり)。混雑するためツツジ最盛期は公共交通機関使用を推奨。
特別な事情がある場合はタクシーの利用を考慮しましょう。

入場料・休館日・開園時間は下記URLを参照
URL:https://nedujinja.or.jp/

My impression

庭園デザイン★★★
小高くなった丘の斜面にたくさんのツツジが植栽されており、歴史ある神社らしくイチョウなどの高木がアクセントになっています。丘側から見下ろすと余計なものが目に入らず、ツツジのボリューム感を存分に楽しめるのも魅力です。
一方で、斜面下側から丘側を見上げると、アパートや住宅が見えてしまうのは残念。

植物充実度★★★
早咲き〜遅咲きの様々な花色や品種のツツジが植えられています。ツツジの株数も苑の大きさに比べると多く量感があります。それ以外の花や植物は少なめです。
植物の管理状態は良好。ツツジの花つきも素晴らしいです。

娯楽度★★★★
ツツジの開花最盛期は誰にでも勧められるほど美しい景色が楽しめます。それ以外の季節はゆっくり参拝するのに向いていますが、花的な楽しみはありません。
文京つつじまつりの時期には屋台や出店が多く、お祭り気分が楽しめます。神社周辺にも様々な飲食店や商店がありチェックしておくとよいでしょう。
近隣の花の名所では、六義園や旧古河庭園のツツジのほか、上野東照宮のボタンの見頃が合います。小石川後楽園や小石川植物園もよいでしょう。
近隣施設としては森鴎外記念館や弥生美術館、千駄木駅近くの谷中銀座があります。マニアックなところでは東京大学本郷キャンパスを見学するのもよいかもしれません。

混雑度★★★★★
ツツジの開花最盛期は非常に混雑します。場合によっては入苑が制限されることもあるほどです。
場所柄、高齢者の方が多めで平日でも混雑しやすいです。開花最盛期にゆっくり観賞したいなら朝一に訪問するなど工夫しましょう。それ以外の季節は混雑することは少ないです。
つつじ苑内は狭く、オープンスペースも多くありません。境内もベンチ等は少な目。

交通の便★★★★★
公共交通機関利用の場合、駅から近く高評価。さらにバスの便もあります。
車の場合、駐車場は狭く、開花最盛期は混雑するため駐車にも気を使います。個人的には公共交通機関の利用を強く推奨します。

総合満足度★★★
斜面にまとまってツツジが植えられているため量感があります。中咲きの開花最盛期に訪れれば失望することはないでしょう。つつじ苑は広くないですが、その分歩きまわる距離が少なく見所が凝縮しているとも言えます。
立地を考えると仕方ないのですが、つつじ苑はやや狭く、人の混雑も激しいのでゆっくり花を観賞するのが難しいのは残念。満足度もこの点を考慮してのものになります。

備考1:神社自体の開門時間は早朝ですが、つつじ苑の開苑時間は朝遅めなので注意。詳しい開苑時間については公式サイトで確認ください。

備考2:森鴎外旧居が境内に移築されることになり、併せて庭園も整備されるとのことです。

遠方から訪れる場合のお勧めの季節
4月(ツツジ)
※開花状況は毎年異なるため公式サイトやSNS等で確認のこと。

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