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庭園・ガーデン・植物園・花の名所の訪問記

庭園・ガーデン・植物園・花の名所の訪問記

ブルーボネット

愛知県の名古屋港にある、やや狭いながらも日本屈指の美しい自然風庭園。正式名称は「名古屋港ワイルドフラワーガーデンブルーボネット」。毎年楽しめる低木や多年草と、華やかな一年草や球根植物を適度に織り交ぜて植栽することで、春から秋にかけて常に花を絶やさない工夫が見られます。

園内の地図(クリックすると拡大します)


海のすぐそばに建てられた立地で、土日祝に限り水上バスも停まります。本来なら塩害が気になる立地ですが、南西の風当たりの強い部分に常緑広葉樹林を植えることで克服しているようです。

ウッドテラス花壇



広々としたテラスから様々な季節の花を見ることができます。

土壌加温フラワーガーデン


隣接する火力発電所の温排水を利用して土壌を暖めて、まだ寒い冬の間に季節外の花を咲かせるそうです。季節によりますが、ときおり噴出する蒸気を見ることができます。

花の谷


流れに沿って自然な雰囲気の花畑が続きます。小さな滝や木製の橋がアクセントです。多年草を中心に、一年草や球根植物を適度に混ぜて彩りを取り入れています。
手前の青い花はガーデンのシンボルフラワーとなっているルピナス属のブルーボネットで、4〜5月にかけて園内各所で花を咲かせます。

サニーハウス


ヨットの帆やカモメの翼をイメージしたガラス張りの建物はサニーハウス。普段は休憩所、イベント時にはイベント会場になります。開放感のある建物は海沿いにあるガーデンによく合っています。

シーサイドガーデン


海に近い部分は樹木もオリーブなど塩害や海風に強いものを使っています。ただ、ガーデン全体で見れば海に近い立地を生かすというよりも、海に近い立地を感じさせない方向性の植栽が多いです。

メドウガーデン


メドウとは牧草地のことだそう。昔の田園や川辺のような雰囲気を楽しめます。

ワイルドフラワーの里



春と秋ごとにワイルドフラワーが咲く丘。数種のタネを混ぜて蒔くことで様々な種類の花が見られます。自然なお花畑を目指しているとのことです。

コテージガーデン


田舎の小さな家自然な雰囲気の庭をイメージした庭。実用目的だけでなく観賞にも適したハーブや野菜、果物類を取り入れています。

花の谷から見たセンターハウス


ガーデンと調和した英国風の建物。おしゃれなレストランやガーデンショップなどが入っています。
写真のように花が少なくなる秋にはパンパスグラスなどのグラス類を取り入れるなど、ガーデンデザインに工夫が見られます。

庭園の概要

場所
愛知県名古屋市港区潮見町42番地

交通手段
■公共交通機関
名古屋市営地下鉄「新瑞橋」駅より14系統バス。
名古屋市営地下鉄「金山」駅より19系統バス。
名古屋市営地下鉄「神宮東門」駅より19系統バス。
名古屋市営地下鉄「名古屋港」駅より水上バスもあり。
※詳しくは公式HPで確認を。
■車
東海環状自動車道「名港潮見IC」より約5分。
駐車場あり(無料)

入場料・休館日・開園時間は下記URLを参照
URL:http://www.wfg-bluebonnet.com/

My impression

庭園デザイン★★★★
小川の流れに沿って美しい自然風ガーデンを演出。俗っぽさの少ない植栽や造作物は好印象。冬以外の各季節毎に花を絶やさない配植の工夫にも注目です。

植物充実度★★★★★
ガーデン自体が広くなく限界はあるものの様々な花や樹木が見られます。園芸植物も豊富。植物の管理状態も良好です。

娯楽度★★★
花畑は美しく管理されており、花にそれほど興味がない人でも楽しめます。特に春と秋のワイルドフラワーガーデンが見頃の時期がお勧め。お洒落なレストランやガーデンショップもあり。

混雑度★★★
園内はやや狭く、土日祝はそれなりに混雑感があります。ただ、突出した花の見頃があるわけではないので煩わしいほどではないでしょう。

交通の便★★★★
公共交通機関利用の場合、駅からは遠く車で来るのが基本の立地ですが、バスの便もかなりの本数があります。土日祝に限り水上バスの便も利用できます。
車の場合、広い駐車場があり、イベント時でもなければ困ることはないでしょう。

総合満足度★★★★★
あまり広くはありませんが、とても美しい個人的に一押しのガーデン。自然な雰囲気にデザインされた庭が好みならきっと満足すると思います。
花の大群落があるわけでも、おもしろいアトラクションがあるわけでもありませんが、こういった美しくデザインされたガーデンがもっと増えてほしいなと思います。これからもコンセプトを維持して頑張って欲しいです。

備考:2024年度から2025年春までリニューアル工事が行われ休園するとのことです。リニューアル後の園内がどうなるか不明なため、現状の景色を観賞したいならば2023年度中に訪れるとよいでしょう。昨今の社会情勢を考えると不安もありますが、今後の動向を注目したいと思います。

遠方から訪れる場合のお勧めの季節
春〜初夏(季節の花)
秋(季節の花)

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