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庭園・ガーデン・植物園・花の名所の訪問記

庭園・ガーデン・植物園・花の名所の訪問記

浜名湖ガーデンパーク

2004年浜名湖花博の跡地を利用した広大な公園。花ひろばのお花畑や、花の美術館の美しい庭園が大きな見所ですが、他にも花博の遺産を生かした多くの庭園があります。ボランティアの参加や地域の取組など、その他の部分も含め、新しいガーデンの形といえます。

園内の地図(クリックすると拡大します)


前述のとおり、元々は花博の会場を再利用した形になっています。今回は花ひろばを起点に水路沿いに反時計回りで主な見どころを紹介します。

花ひろばと、展望塔&かえで橋



花ひろばでは春と秋にスケール感のある花畑を見ることができます。展望塔やかえで橋を背景にした景色がフォトジェニックです。

展望塔からの眺め


有料施設。浜名湖や園内の景色が一望できる高さ50mの展望塔からの眺めが楽しめます。
春と秋に花ひろばにできる地上絵も見所です。

ふれあい花壇


学校や企業などがオーナーになって管理を行っているガーデン。花の種類が似ているため個々の特徴は薄れますが、よく管理されてまとまりのあるガーデンになっています。

国際庭園



元は花博の海外出展作品。それぞれの個性的なガーデンを見ることができます。

浜辺の散策路


公園は名前の通り浜名湖の湖畔にあり、サイクロードを挟んだ浜名湖の浜辺に出て水辺の環境を観察することができます。

花の美術館(花美の庭)



花博においてモネの庭を模して作られたガーデン。ご覧のとおりの美しい花壇です。管理状態が非常に良いので、そのあたりも注目ポイント。

花の美術館(初夏)


初夏のつるバラが咲く時期は庭園が一番華やかになる季節です。

花の美術館(秋)


ダリアや宿根サルビア、グラス類が見頃をむかえる秋もシックな雰囲気。

花の美術館の池


モネといえばやはり池と睡蓮ということで、奥側には周囲を巡れる池があります。初夏には橋やパーゴラにかけられたフジの花が綺麗です。

クリスマスローズの小路(青いシクラメンの小径)


ちょっと分かりづらいところにありますが、早春〜初夏は雰囲気が良い小路。名前の通りクリスマスローズや、青いシクラメンがたくさん咲いています。

百花園



日本や世界の園芸品種や、それにまつわる歴史や文化を紹介しているガーデン。こちらも花博時の展示を再利用しています。右下は恐竜時代から存在しているという「ジュラシックツリー」。

東西水路による開放感


各ガーデンで開けた部分から見えるのは東西水路の景色。水路を行き来するガーデンクルーズ(有料)もあり、東西の端を結んでいるので花の美術館に直接行きたいときは便利です。

施設の概要

場所
静岡県浜松市西区村櫛町5475−1

交通手段
■公共交通機関
JR東海道線「浜松」駅からバスで約50分。
季節により臨時バスあり。
■車
東名高速道路「浜松西IC」より約25分。
浜名バイパス「坪井IC」より約15分。
駐車場あり(無料)。

入場料・休館日・開園時間は下記URLを参照
http://www.hamanako-gardenpark.jp/

My impression

庭園デザイン★★★★
花博の遺産を生かした各種庭園は個性的で変化が楽しめます。個々の庭園が余裕をもって配置されているのも好印象。ただ、一部の庭は年月を経て劣化が見られるのは少し残念。花の美術館の美しい花々は素晴らしいですが、デザイン自体はモネの庭を模したこともあり、独自のデザインという部分は少なめです。
東西水路によって自然な順路ができているのは上手いと思いました。迷わず各見所にたどり着けます。同時に園内の開放感や一体感を高めるのにも役に立っています。

植物充実度★★★★★
花の充実度はかなりのもの。特に花の美術館にある植物の量と質は目を見張るものがあります。珍しい園芸植物も多いので、愛好家であればつい歩くのが遅くなってしまうでしょう。

娯楽度★★★★
花ひろばのお花畑や花の美術館が美しい季節は誰にでも勧められます。公園入口付近の緑地広場や屋外ステージやイベント広場、体験学習館、こども広場などがあり、色々な立場の人が思い思いに過ごすことができる懐の深さがあります。

混雑度★★★
大型連休やイベント時、バラの最盛期などは混雑しやすいです。ただ、園内は広いので部分的に混雑が激しくてもほっと出来る場所はあります。それ以外の時期はのんびり散策が楽しめるでしょう。
公園とはいえあくまで庭園部分が主役。遊具のたぐいは少なく、自転車も禁止なのでゆっくり散策できるのは有難いです(百華園や花の美術館など狭いところではペットも禁止)。

交通の便★★★
公共交通機関利用の場合、浜松駅からバスが出ているので悪くはないですが、非常に時間がかかり、バスの本数も少なめです。
車の場合、とても広い駐車場があり非常に良いです。イベント時でもなければ混雑で止められないことはないでしょう。

総合満足度★★★★★
花博の跡地を再利用したとはいえ、花の美しさやボリューム、管理状態などが高次元で楽しめる公園。無料なのは元があるからと言えますが、この管理状態を維持するだけでも膨大な作業が必要でしょう。県や管理者、ボランティア、地域の取組の賜物といえます。
園内は広大でゆっくり散策するなら半日は欲しいところ。時間があまりないならガーデンクルーズを使って片道で見るのもよいでしょう。

遠方から訪れる場合のお勧めの季節
春(ネモフィラ、各種草花、花木)
初夏(バラ、フジ、各種草花)
秋(コスモス、各種草花)

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