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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ミソハギ

エゾミソハギミソハギの花

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ミソハギのデータ

花色:赤紫
学名:Lythrum anceps / salicaria
科名:ミソハギ科
分類:多年草(冬落葉)
原産地:日本、東アジア原産
大きさ:背丈80〜150cm、横幅30〜80cm
主な見所:花(6〜9月)

ミソハギの特徴

すっと高く伸びた枝に、赤紫の素朴な花を穂状に咲かせます。葉は互生し細長く、茎は断面が角ばっています。全体の姿は野趣があって自然風の庭によく合います。本来は湿原や水の多い場所に自生する湿った場所を好む植物ですが、乾燥させなければ畑地でも育ちます。

  • 難易度: とても丈夫です。
  • 日照量: 花つきや草姿を良くするために日当たりで育てます。
  • 水分量: 幅広い環境に適応しますが、乾燥は苦手です。
  • 耐寒性: 寒さには強いです。

ミソハギの育て方

日当たりと水もちのよい場所を好みます。半日陰でも育つとされることもありますが、枯れることはないものの育ちや花つきは明らかに良くありません。日当たりのよい場所で育てましょう。
畑地でも問題なく育ちますが、乾燥しすぎには注意します。
抽水栽培が可能でビオトープにも向きます。

  • 管理:背丈を高くしたい場合は倒れないように支柱を立てます。低く抑えたい・花つきをよくしたい場合は、新枝が固まった5月頃に下から2節程度残して切り戻します。中途半端な位置で切るとそこから枝分かれてしまいます。
    切り戻したところから芽が出てきた。
    晩秋に茎が枯れるので、春に新芽が出るまでに茎を切って綺麗にしておきます。
    株が込み合ってきたら株分けします。適期は秋です。
  • 肥料:春と秋に緩効性肥料を適切に与えます。
  • 病害虫:深刻な被害は発生しません。

ミソハギのアレンジ

野草っぽい姿がナチュラルガーデンによく合いますが、洋風や和風の庭にも合わせられます。自由に伸び伸びと育つ姿が魅力なので整形された庭には合いません。
畑地でも普通に育ちますが、水辺に植えると雰囲気が出ます。
他の花が少ない季節に咲くので貴重な存在で、花つきもよく長い間楽しめます。

ミソハギの主な品種

盛夏以降に開花し、湿地を好むミソハギと、花期が早く梅雨頃には開花し、やや大型になる近縁種のエゾミソハギがあり、エゾミソハギにはいくつか園芸品種があります。


ミソハギL. anceps
花がやや小さめで、花色も薄く、全体的にあっさりしています。
エゾミソハギより自然な印象を与えるので、ビオトープに向いています。


エゾミソハギL. salicaria)の品種の一例。
ミソハギに比べ株が大型になり、花期が早く、花が大きめで花つきも良い華やかな印象があります。
また、ミソハギに比べると乾燥に強く、畑地でも育てやすいです。
一般的な花壇などで、花を楽しみたい場合はエゾミソハギを植えるとよいでしょう。

その他の写真

水元公園のミソハギ
東京都の水元公園で見かけた、湿地の水際に植えられたミソハギ。
やはり水辺とミソハギはよく合います。

花壇に植えられたミソハギ
花壇に植えられたミソハギ。
乾燥させなければ畑地でも育てられます。

花つきの良いエゾミソハギ
花がよく咲いたエゾミソハギ。
しっかり肥培し、よく日に当てれば花つきは良好。夏花壇の主役にもなれる花です。

ミソハギの個人的な印象

オススメ度:★★★★
暑さや湿気に強く、日当たりのよい乾燥しない場所に植えれば手間はかかりません。
切り戻しのタイミングを覚えると、姿良く咲かせることができます。

コメント

  • 乾燥させなければ畑地でも育ちますが、やはり水辺が似合う花です。
  • ミソハギとエゾミソハギの簡易な見分け方として、葉と茎がしっかり分かれていればミソハギ、葉と茎がくっついているように見えるのがエゾミソハギです。
    ただ、園芸品種もあるので、あくまで目安となります。
    ミソハギ
    写真は、葉と茎がしっかり分かれているのでミソハギです。

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