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庭園・ガーデン・植物園・花の名所の訪問記

庭園・ガーデン・植物園・花の名所の訪問記

上野東照宮ぼたん苑

上野東照宮の敷地内にある、1980年(昭和55年)開苑の和風のボタン園。
期間限定で公開されており、春のぼたん祭(春咲きボタン)のほか、上野・東照宮 冬ぼたん(冬咲きボタンや寒牡丹)、ダリア綾なす秋の園(ダリア)という3回の会期があります。
整形になっている庭園と園路は変化が少なめですが、その分迷うことなく、豪華な花を近くで見られる良さがあります。また、五重塔などの借景や、番傘等のボタンに合わせた飾りも楽しめます。

入口と券売所

入口と券売所
雰囲気の良い和風の入口。併設された券売所で入園料を払います。
自動券売機があり、交通系ICカード等様々な支払いにも対応しています。

入口すぐのエリア

入口すぐのエリア(上野・東照宮 冬ぼたん)
入口すぐのエリア(春のぼたん祭)
園内は地図のいらない片道のジグザグ路。道は広めなので歩きやすいです。
入口すぐは、季節の飾りがみられます。坪庭風になっており小振りなボタンが植えられています。

石楠花エリア

石楠花エリア
春咲きボタンと花期が重なる、シャクナゲが植えられたコーナー。
他にもボタンの開花期に合わせ、和風の花を中心に、様々な花木や草花が植えられています。

ボタン花壇(春のぼたん祭)

ボタン花壇(春のぼたん祭)
豪華な春咲きボタン
ボタンは原種や中国、海外品種などのエリアで分かれていますが、観賞する上で意識することはあまりありません。気に入った品種をじっくり観賞するとよいでしょう。
春咲きボタンは、本来の開花期に咲かせた一期咲き種がメイン。見頃は短いですが最盛期は豪華です。

ボタン花壇(上野・東照宮 冬ぼたん)

ボタン花壇(上野・東照宮 冬ぼたん)
風情のある冬咲きボタン
藁囲い(わらぼっち)で保護された冬咲きボタンも風情があります。
ちなみに「冬咲きボタン」は、本来は春に咲くボタンを、温度調整などの特殊な技術で、縁起花として冬に開花させてるものをいいます。
春咲きボタンのような量感はありませんが、寒い時期に花が咲くので見頃が長いのが特徴。

寒牡丹(カンボタン)

寒牡丹(戸川寒)
冬咲きボタンとは別に、春と秋冬に咲く二期咲きの品種が、冬の寒い時期に咲かせたものを「寒牡丹」と呼びます。
こちらはほんの少しの株しか展示されておらず、秋冬の着花率も2割とのことで、実際の開花を見るのは運や、SNS等での情報収集が必要です。
写真は、運良く咲いていた戸川寒(トガワカン)という品種。

しだれ梅(上野・東照宮 冬ぼたん)

しだれ梅(上野・東照宮 冬ぼたん)
季節の花木として注目したいのはシダレウメ。例年2月中〜下旬ぐらいが見頃です。

ボタン花壇(ダリア綾なす秋の園)

ボタン花壇(ダリア綾なす秋の園)

秋には、春や冬にボタンが咲いていたのと同じ花壇で、ダリアの展示が行われます。
なお、ダリアの花がボタンに似ていることから、ダリアにはテンジクボタン(天竺牡丹)という和名がついています。豪華さでは負けていませんね。

季節の草花や花木

季節の草花や花木
シャクナゲやシダレウメだけでなく、他にも一年草や多年草、低木など、様々な季節の花が植えられており、ボタンやダリアとともに楽しめるのも魅力です。
単一の花園の単調さに変化を与えています。

各所に設けられた縁台

各所に設けられた縁台
園内はそれほど広くはありませんが、各所に縁台が設けられて休めるようになっています。
季節の飾りや花が展示されて、見所にもなっています。

休憩所

休憩所
園内には休憩所が設けられています。
花手水など、季節に合わせた展示が行われていることもあります。

季節の飾り

季節の飾り
園内の様々な場所に、季節の飾りが設置されています。
干支の飾りなど、毎年同じものが飾られるわけではないのも、工夫が感じられて良いです。

お休み処(売店)


甘酒など和風の軽食やお土産が頼める売店。縁台に座り旧寛永寺五重塔を見ながら休憩できます。
なお、時期によっては売店が無かったり、営業していないこともあります。

日本庭園

上野東照宮ぼたん苑の日本庭園
上野東照宮ぼたん苑の日本庭園
枯山水の日本庭園。適度にボタンや花木が植えられています。
五重塔を背景にした景色はフォトジェニックです。

出口付近


出口手前には、五重塔とシダレウメが併せて観賞できるポイントがあります。
冬ぼたんの時期に訪れた場合は、覚えておくとよいでしょう。
なお、出口は出るだけの一方通行なうえ、再入苑も不可なので、注意しましょう。

上野東照宮

上野東照宮の唐門上野東照宮の金色殿(社殿)
出口のすぐ左手には上野東照宮の唐門があります。参拝していくとよいでしょう。
なお写真2枚目の、内部にある金色殿(社殿)の外観を見るには拝観料が必要です。

施設の概要

場所
東京都台東区上野公園9-88
上野恩賜公園の上野東照宮内にあります

交通手段
■公共交通機関
JR「上野」駅、公園口より徒歩10分
京成電鉄「京成上野」 駅より徒歩12分
メトロ銀座線・日比谷線「上野」 駅より徒歩10分
メトロ千代田線「根津」 駅より徒歩12分
■車
上野恩賜公園周辺の有料駐車場を利用
※専用の駐車場はありません

入場料・休館日・開園時間は下記URLを参照
URL:http://www.uenotoshogu.com/から、ぼたん苑のページへ

My impression

庭園デザイン★★★
周辺は観光客や参拝客が絶えない上野東照宮内ですが、有料区間全体を塀で囲んでいるため落ち着いた空間になっています。内部もジグザグの園路になっており、その中間も塀や垣根で区切っています。
また、全体的に和風で、統一感のあるデザインはボタンによく合っています。
水はけが良いことを好むボタンの性質に合わせて高植えされており、一つ一つの花を観賞しやすくなっています。

植物充実度★★★
ボタンの種類や数は充実しています。秋のダリアも比較的多め。シャクナゲなど他にも花が見られますが、脇役でありそれほどボリュームはありません。
管理状態は良好で、花がら摘みなども行き届いているのは好感がもてます。

娯楽度★★★★
春咲きボタン最盛期は誰にでも勧められるほど美しい景色が楽しめます。一方、冬のボタンや、秋のダリヤの季節は落ち着いた雰囲気のため花が好きな方向きとなっています。その他の季節は開園していないので、会期期間を確認してから訪れるとよいでしょう。
周辺は上野恩賜公園内であり、上野動物園はもちろん、美術館、博物館、不忍池など楽しめる施設はいくらでもあります。上野駅にも近く飲食や買い物等も楽しめます。

混雑度★★★★
園内が狭いためやや混雑しますが、園路が一方通行に近いためそれほど混雑感は強くありません。
背景が垣根や塀になっていて、人が花の後ろを通って気になることが少ないのもポイントです。

交通の便★★★★★
公共交通機関利用の場合、最寄り駅から歩いて行けるので非常に良い評価。
車の場合、専用の駐車場はありません。上野駅周辺の有料駐車場を利用することになりますが、特別な事情がない限りは公共交通機関利用を推奨します。

総合満足度★★★★
神社内にある雰囲気が良いボタン園で、季節の草花や飾りや、五重塔の借景も楽しめます。
園路を区切る塀は、和の空間づくりのほか、花の背景になり、他者と視線が交差するのを遮るなど、様々な面で効果的に園内を形作っています。
また、植栽を含めた全体的な管理状態が良いのも好評価です。
一方で、ボリューム的にはやや物足りない印象もあります。量感のある春咲きボタンの時期は良いですが、それ以外の時期に遠方から訪れる場合は、上野恩賜公園内にある他の施設も併せて楽しむつもりで訪れるとよいでしょう。個人的なおすすめは東京国立博物館の法隆寺宝物館です。

遠方から訪れる場合のお勧めの季節(赤文字は特におすすめ)
1月上旬〜2月下旬(冬咲きボタン、寒牡丹)
4月上旬〜中旬頃(春咲きボタン)
9月下旬〜10月下旬(ダリア)
※春ボタンは見頃が短いため、SNS等で開花状況をよく確認しましょう

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