花色:
学名:Primula sinensis
別名:カンザクラ、雪桜(白花種)
科名:サクラソウ科
分類:多年草(常緑)、秋まき一年草扱い
原産地:東アジア
大きさ:背丈20〜30cm、横幅20〜30cm
主な見所:花(12〜4月)
ウンナンサクラソウに近い種類で、冬から春の長期間美しい花を咲かせます。花はサクラソウを大きくしたような整った花。最近まで白花が主に出回っていましたが、現在は赤紫やピンク、紫系の花色もよく見かけます。またウンナンサクラソウとの交配種も出回っています。葉は毛が多く、浅い切れ込みの入った楕円形でマラコイデスによく似ています。葉裏は赤紫がかります。株はロゼット型でやや短めの花茎を伸ばして頂部に花序を作ります。本来は多年草ですが、暑さに弱く暖地では一年草扱いされることが多いです。そのかわり南関東以西の暖地では冬でも花が楽しめます
日当たりと水はけのよい場所で育てます。涼しい季節の間は丈夫で、あまり手間をかけなくても綺麗に花を咲かせてくれます。夏越しする場合は長雨を避け、風通しのよい半日陰の場所で乗り切ります
冬から春の間の花壇や寄せ植えに使えます。白花は自然な雰囲気ですが、改良品種の赤紫やピンク花は豪華な印象も併せ持っています。それほど花茎が上に伸びないので前景から中景の間ぐらいに植えるとよいでしょう。暖地では冬の間もしっかり開花が続くのが大きな魅力です
花色違いの品種が出回ります。白花種は「雪桜」の名前で販売されることもあります。また白花種以外の花色の中にはウンナンサクラソウとの交配種も出回ります。そのため同定には混乱があります。葉の形(切れ込みの深さ)で見分けますが、両者の栽培方法はほぼ同じなので育てるだけなら特に問題はありません
赤紫花と、薄紫花の品種
ウンナンサクラソウとの交配種。葉の切り込みが深く形が異なり、葉色も白みがかります
オススメ度:★★★★
野趣がありやさしげな在来種の白花、よく目立つ花色の改良品種、それぞれに魅力があります