葉色:
学名:Glechoma hederacea
別名:カキドオシ
科名:シソ科
分類:多年草(常緑)
原産地:ヨーロッパ
大きさ:背丈10〜15cm、横幅30〜*cm(ほふく性)
主な見所:葉(周年)
斑入りの葉が美しく、ハンギングバスケットや寄せ植えなどに用いられます。
葉は腎臓形で、緩い切れ込みが入ります。葉裏や茎に白い毛が密生しています。春に小さな花を咲かせた茎が倒れて地面を這うように広がります。春の葉色は全体的に黄色く、初夏以降は緑になります。
性質はとても強健で、むしろ広がりすぎに注意が必要です。
とても丈夫です。半日陰でも過湿でも育ち条件をあまり選びませんが、あまりに暗いと節が間延びして観賞価値が落ちます。日当たりのよい場所では強く乾燥させないようにします。
洋風の庭に向きますが、和風や自然風の庭にも合わせられます。
寄せ植えや、ハンギングバスケットで茎が垂れるように使うとよいでしょう。花色違いの株の間に植えて調和させたり、白花を用いて清々しさを演出するのもよいでしょう。自由に枝が伸びるので、まとまりすぎた寄せ植えにポイントとして使うと、自然な感じにしてくれます。
地植えしてグランドカバーとして使うのも良いのですが、広がり過ぎないよう管理が必要です。
寄せ植えの鉢の端側にリーフプランツとして植える、よく見られる植栽例。
地面まで茎が伸びる前に適度に切り戻しましょう。
地植えしてグランドカバーにした植栽例。広がりすぎないようにしっかり管理します。
ハンギングバスケットで育てたグレコマ。垂れ下がる様子が面白いです。
広がりすぎを防ぐことができるので管理しやすいのも良い点。
斑の入り方の違いでいくつか品種が出回っています。
散り斑入りの品種。
葉に斑がない普通種。観賞価値は低くほとんど店頭には出回りません。
元々は斑入り葉だったものが、先祖返りしてしまったケースも多いです。
グレコマの花。小さく目立たないので観賞価値はあまりありません。
先祖返りして緑葉になることがあるので、緑葉が出たら早めに元から切り取ります。緑葉の方が性質が強いので、放置すると緑葉に入れ替わってしまいます。
上の写真はすでに緑葉と斑入り葉が混在してしまって収取がつかなくなっています。こうなったら、可能なら株分けするか挿し芽で更新するしかありません。
オススメ度:★★
やや個性的なリーフプランツで、どう生かすかはアレンジ次第といえます。
丈夫で増えやすいので不用意に地植えしないほうがよいでしょう。