リムナンテスのデータ

花色：
学名：Limnanthes douglasii
別名：ポーチドエッグフラワー
科名：リムナンテス科
分類：秋まき一年草
原産地：北アメリカ
大きさ：背丈10〜20cm、横幅30〜40cm
主な見所：花（４〜６月）

リムナンテスの特徴

全体的な印象がネモフィラによく似た花ですが、ネモフィラに比べ花弁の間がやや開いています。
花は黄色と白の複色で、花弁の先がハート型に割れています。白や黄色のみの単色の改良品種もありますが素直に種の魅力が伝わるのは複色です。葉は切れ込みの多い複葉。株は根元から茎をたくさん出し、それが横に広がって伸びます。
環境に合えばこぼれダネでも増える丈夫な花ですが、ネモフィラ同様、環境に合わないと徒長して綺麗に咲かないことが多いです。

• 難易度： 適地でないとヒョロヒョロに育ってしまいやすい。
• 日照量： 日当たりのよい場所を好みます。
• 水分量： 適湿な環境を好みます。過湿や乾燥に弱く地植え向きの花。
• 耐寒性： 耐寒性は強いです。

リムナンテスの育て方

店頭では苗で出回ることが少ないのでタネから育てます。
日当たりと水はけのよい場所に定植します。日当たりが悪い場所では上手く育たないことが多いです。風通しも重要で、開けた広い場所かハンギングバスケットなどに植えたいところです。
移植が極端に苦手なので直まきが基本です。

• 管理：タネをつけさせると弱るので、終わりかけた花は切り取ります。
• 肥料：リン酸分の多い元肥の緩効性肥料だけで十分。多肥を嫌います。
• 病害虫：ほとんど発生しません。
• タネから：
  
  移植が苦手なので直まきが基本です。どうしても箱まきする場合は本葉２〜３枚程度で早めに定植します。発芽率はやや悪く、育苗は環境に左右されやすいです。

リムナンテスのアレンジ

洋風や自然風の庭に合います。和風の庭には合いません。
野趣があり、ワイルドな雰囲気の花壇に向いてます。広い花壇に同種で群植するか、姿の似たネモフィラとあわせて植えるのが定番です。花はくせのない一重なので、やや草丈の高い植物とも合います。特に紫系の花とはよく合います。
花が上向きに咲くので、鉢植えに植える場合でも見下ろす目線の所に置きたいです。

リムナンテスの主な品種

白や黄色の単色の花も出回っています。

白の単色品種。

「サニーサイドアップ」
黄色の単色品種。種の特徴が薄れるので、普通種も混植すると効果的です。

その他の写真

花と、花のアップ。花弁の幅にブレがあります。

リムナンテスの個人的な印象

オススメ度：★★
日当たりと風通しのよい広い場所がないと使いづらい花。姿だけでなく性質もネモフィラとよく似ています。ただ過湿を嫌うネモフィラに比べ、リムナンテスは強い乾燥が苦手です。

コメント

• 姿も性質も似ているとはいえ、ネモフィラとは科の違う別種になります。

似た花

• ネモフィラ