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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ソラナム・ラントネッティー

ソラナム・ラントネッティーソラナム・ラントネッティーの花

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ソラナム・ラントネッティーのデータ

花色:
学名:Lycianthes rantonnetiiSolanum rantonnetii
別名:リキアンテス・ラントネッティー
科名:ナス科
分類:常緑低木
原産地:南アメリカ
大きさ:背丈20〜200cm、横幅25〜200cm
主な見所:花(5〜11月)※温度を保てば四季咲き

ソラナム・ラントネッティーの特徴

小さな青紫の花をたくさん咲かせます。温度さえあればほぼ四季咲きです。葉は小さく濃緑ですが、明るい葉色の斑入り種もよく出回っています。株は大きくなると2mくらいになり横によく広がりますが、家庭園芸では管理のために50cm程度の背丈にとどめる場合が多いです。

  • 難易度: 暖かい時期は丈夫ですが、やや寒さに弱いです。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます。半日陰でも育ちますが花つきが悪くなります。
  • 水分量: 適湿を好み、過度の乾燥には弱いところがあります。
  • 耐寒性: 南関東以西の暖地では屋外で冬越しできる場合もあります。ある程度株が大きければ冬越しできる可能性が高まるようです。

ソラナム・ラントネッティーの育て方

強健なので半日陰でも維持はできますが、花つきを良くしたければ日当たりのよい場所で育てます。水はけと水もちのよい土に植えればあとは放任で育ちます。ある程度株が充実してくれば屋外でも冬は越せますが、木質化してない小さめの苗だと耐寒性が弱く難しいです。

  • 管理:株が小さいうちは花がらを摘み取ります。株が十分育って大きくなった場合は、暖かい時期に花がら摘みを兼ねた切り戻しを行います。
  • 肥料:春〜秋に緩効性肥料を控えめに与えます。多肥の必要はありません。
  • 病害虫:ほとんど発生しません。

ソラナム・ラントネッティーのアレンジ

洋風の庭に合います。地植えでの冬越しは難しいので普通は鉢植えで育てますが、1年限りと割り切るなら地植えも可能です。斑入り種は成長もそれほど早くないので寄せ植えに合います。
緑葉種は大きくなると耐寒性が増し、南関東以西の暖地なら屋外でも冬を越せるようになるので、アーチやトレリス、スタンダード仕立てなどに用いるのもありだと思います。

石垣から枝垂れるように植えられた例
北川村モネの庭マルモッタンで見かけた、石垣から枝垂れるように植えられた例。
霜の降りにくい地方であれば、種本来の美しい姿を観賞できます。

ソラナム・ラントネッティーの主な品種

緑葉の普通種のほかに、寄せ植え用に斑入り葉種がよく出回ります。

ソラナム・ラントネッティーの斑入り品種斑入り葉種
斑入り葉品種。店頭では緑葉種よりもこちらの方がよく販売されています。
緑葉種に比べると性質も耐寒性も少し弱めです。

その他の写真

花のアップ
花のアップ。中心部の黄色がよく目立ちます。
青紫の花びらに五芒星のような筋が入るのも特徴です。

ソラナム・ラントネッティーの個人的な印象

オススメ度:★★★
鉢植えで育てられることが多いですが、大きく育てることで魅力を発揮する花。
暖かい時期は育てやすいものの、屋外での冬越しがやや難しいのが難点。

コメント

  • 寄せ植え用なら斑入り種以外の利用価値は乏しいです。一方、将来の地植えを考えるなら、丈夫で耐寒性もある緑葉種も育てる価値があるでしょう。
  • 有毒植物であるとされており、一応留意しておきましょう。
  • ソラナム(Solanum・ナス属)にはナスやトマト、ジャガイモなど多くの有用な食用植物が属しています。確かにナスやジャガイモと花の印象が似ています。
  • 現在はソラナム属からリキアンテス属(Lycianthes)に移動しています。ただ、言いづらいこともあり、ソラナム・ラントネッティーの名で販売・紹介されていることが多いです。

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