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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ベンジャミナ

ベンジャミナベンジャミナ(斑入り)

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ベンジャミナのデータ

葉色:緑青緑斑入り
学名:Ficus benjamina
別名:ベンジャミン、ベンジャミンゴム
科名:クワ科
分類:常緑高木
原産地:南アジア
大きさ:背丈50〜150cm(10m以上)、横幅30〜100cm
主な見所:葉(周年)

ベンジャミナの特徴

スッキリした姿で人気があり、以前は観葉植物の代名詞ともいわれたほどポピュラーでした。最近は他の選択肢も増えたためか、昔ほど見かける機会は多くありません。それでも仕立てやすいのでトピアリー仕立てによく用いられています。
葉は先が尖った卵形で端正な姿です。様々な斑入り品種が出回ります。灰白色の枝からは気根を出しますが見苦しくなるほどではありません。株は自然樹形を楽しむこともありますが、室内では下葉が枯れやすいこともあって球形のトピアリーに仕立てることが多いです。

  • 難易度: 夏の間、十分肥培させれば寒さにも強くなります。
  • 日照量: 半日陰でも育ちますが、なるべく明るい場所に置きます。
  • 水分量: ひどく乾燥すると葉を落とします。
  • 耐寒性: 冬は屋内で8℃以上にします。

ベンジャミナの育て方

丈夫なので育てるのは難しくありません。初夏から秋は、日当たりのよい窓辺や半日陰の屋外で育てます。冬の間は室内に入れます。越冬温度さえ確保できれば明るい日陰で十分です。冬の水やりは表土が乾いてから行い過湿にしないようにします。空気が乾燥する場合は葉水も効果的です。

  • 管理:成長期ならいつでも剪定できます。枝から白いゴムの元が出るので、切り戻しは室外で行ったほうが良いでしょう。
    冬の間は水やりは控えめにして、空中湿度を高めると冬越しは楽になります。
  • 肥料:初夏から夏に緩効性肥料を与え、秋にカリ分の多い肥料を与えます。
  • 冬越し:夏に十分肥培できた充実した株は寒さにも強く、5℃程度でも枯れません。室内に取り込むと急に葉を落とすことがありますが、日照条件が変わったためです。環境に慣れれば止まりますから、水が足りないからと誤解して過湿にしないようにします。
  • 病害虫:ほとんど発生しませんが、初夏から秋の間もずっと室内に置いている場合はハダニなどが発生することがあります。

ベンジャミナのアレンジ

室内で幹がしっかりした樹木のような観葉植物を選びたいときに最適。観葉植物の寄せ鉢のメインにも使えます。一般的にはトピアリー仕立てにすることが多いですが、大株であれば自然樹形風の仕立て方も可能です。

ベンジャミナの主な品種

緑葉の普通種がよく出回りますが、斑入り種もあります。

スターライト
スターライト
乳白色の覆輪斑入り葉種。よく見かけます。

その他の写真

ベンジャミナの葉
葉のアップ。中央の主脈が目立ちます。

枝を切った際に出た乳液
枝を切った際に出る乳液の様子。固まるまでポタポタ落ちるので、剪定は屋外で行いましょう。

トピアリーの列植と境裁
沖縄の屋外で見かけたのトピアリーの列植と境裁。
寒さにはそれほど強くないので、東京近郊程度の温度では屋外で育てることは難しいです。

ベンジャミナの個人的な印象

オススメ度:★★★
誰にでも受け入れられやすい姿で安定感がありますが、一方で個性に乏しい印象もあります。
熱帯風の演出にもあまり向いていません。

コメント

  • 観葉植物の種類が増えたことや、ミニ観葉の人気などでベンジャミナの流通量も変わってきたようです。以前に比べて見かける機会がだいぶ減りました。
  • 流通量の減少は剪定時に出る乳液も影響しているのかもしれません。
  • 冬越しは、初夏から秋の成長期にどれだけ元気よく育てたかで成功率がかなり違います。

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