葉色:
学名:Epipremnum aureum
科名:サトイモ科
分類:多年草(常緑)
原産地:メラネシア
大きさ:背丈10〜30cm、横幅50〜200cm(以上)つる性
主な見所:葉(周年)
おなじみのハート型の葉をつけるポピュラーな観葉植物。自生地ではつる状になって樹木などに絡みつき大きくなる植物ですが、通常は株が小さいうちの幼葉を楽しみます。切った枝を水入れに挿しておくと根を出して育てられるほど丈夫な性質を持っているので、家庭園芸だけでなく公共施設や商業施設などたくさんの場所で使われています。
斑入り葉は普通種の白〜薄黄色の斑入りや、全体が黄色い「ライム」などがあります。
家庭園芸では難しいですが、各地の観賞温室では切れ込みの入った、顔よりも大きな本来の姿の葉を見ることができます(下記の写真参照)。
丈夫な観葉植物で初級者でも育てやすいです。
日向でも半日陰でも育ちます。日向だと硬めの葉になり、半日陰だと柔らかめの葉になります。観賞上は半日陰の方が美しいかもしれません。日影でもなんとか育ちますが徒長しがちになるので、なるべく明るい場所に置きます。
葉が大きいため蒸散も激しく、成長期の水切れには気をつけましょう。葉水を与えて湿度を高めるのも効果的です。
観葉植物の寄せ植えや、単独で吊鉢、ヘゴ仕立て、水瓶に挿したりと応用が利きます。葉が少し大きめなので組み合わせは留意します。
ハンギングバスケットで垂れ下がる葉を楽しむのもよいでしょう。
背の高い鉢から垂れ下げるように仕立てた例。
冒頭写真のような普通種のほかに、変わった斑入り種や黄金葉種が出回ります。
「ライム」
全体が黄緑色の葉で、新緑はより黄色が強いです。
一般種よりも性質は弱めですが、育てにくいほどではありません。
「マーブル・クイーン」
黄色〜白色の不規則な斑が入る品種。
美しいですが、一般種よりも性質は弱めでやや育てにくい。
樹木に這い上がっている様子。
写真は沖縄で撮影。温暖な地方ではグランドカバーのように利用しているケースもあるようです。
植物園で見ることができる非常に大きな葉の姿。
沖縄の熱帯ドリームセンターで地植えされていたポトス。葉に切れ込みが入っているのがわかります。
凹凸のある壁面なら垂直でも這い上がって育ちます。
水挿しする場合は、茎の途中ではなく芽が出る部分(節)を残して挿すようにします。
新芽を写真のように切って、水が入ったコップ等に挿し枝を入れるだけです。
オススメ度:★★★★
ポピュラーすぎて個性は出せませんが、どこでも育つ丈夫な性質は貴重です。