葉色:
学名:Tradescantia fluminensis
科名:ツユクサ科
分類:多年草(常緑)
原産地:南アメリカ
大きさ:背丈15〜25cm、横幅20cm以上(ほふく性)
主な見所:葉(周年)
トラデスカンチアにはいくつか種類がありますが、一般的によく出回っているのはフルミネンシスの斑入り品種で、アルビフローラやゼブリナの品種も見かけます。
斑入りの葉を楽しむ観葉植物として鉢植えで販売されています。一方で比較的寒さに強く、暖地のグランドカバーに用いられることもありますが、関東あたりでは葉先が枯れこみオススメできません。白の斑入りがポピュラーですが、ピンクなど花のように美しい種類もあります。株はほふくして増えます。
半日陰や湿気のある場所でも育ち、とても丈夫な観葉植物です。
日向〜半日陰の、乾燥しない場所を好みます。明るい日陰でも育つには育ちますが、徒長したり斑が薄くなったりするのでなるべく明るい場所に置きましょう。室内栽培している明るい日陰に慣れた株を、急に日差しに当てると葉焼けするので避けます。
単植で観葉植物として楽しむほか、他の観葉植物との寄せ植えにも使えます。
吊鉢のほか、腰高の鉢や、出窓のカウンターのような高台から枝が垂れさがるようにみせるのも見栄えが良いでしょう。
使い勝手は悪くありませんが、広がりすぎには注意します。たまに切り戻して姿を整えましょう。
吊鉢栽培しているトラデスカンチア。自然と枝が垂れる様に植えるとよいでしょう。
様々な斑入りのものが出回ります。
白斑の品種。「バリエガータ」などの名で出回っています。
ライム葉の品種。
「コチョウノマイ」
メイデンズ・ブラッシュとも呼ばれます。新芽がピンク色に染まる品種。
○ゼブリナ(T.zebrina)
中米原産。葉に白い筋が2本入り、新芽は紫に染まって見栄えがします。
いくつか改良品種も出回っています。
なお、ゼブリナ・ペンデュラ(Zebrina pendula)というよく似た種もあり、こちらも観葉植物として出回ることがあります。
○シラモンタナ(T. sillamontana)
中米原産。品種によりますが、葉に白い毛が生えており、葉のサイズも小さいなど、他種とは印象がかなり異なります。
ジメジメは苦手で乾燥に強く、明るい場所を好むなど、性質も大きく異なるので注意。
斑入り葉は先祖返りすることがあるので、緑葉だけの枝がでてきたら早めに元から切り取りましょう。緑葉の方が性質が強く、のちに斑入り葉が少なくなってしまいます。
収集がつかないほど緑葉が増えてしまった場合は、斑入り葉を切り取って挿し芽をし、仕立て直しましょう。
アルビフローラの花。宿根草として出回る仲間のムラサキツユクサとは異なり、観葉植物として出回るトラデスカンチアの花は小さく、観賞価値が少ないものが多いです。
オススメ度:★★★
丈夫で寒さにも強い観葉植物。日陰だと間延びしてしまうので、明るい場所に置きましょう。