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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

トラデスカンチア

トラデスカンチアトラデスカンチア

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トラデスカンチアのデータ

葉色:緑
学名:Tradescantia fluminensis
科名:ツユクサ科
分類:多年草(常緑)
原産地:南アメリカ
大きさ:背丈15〜25cm、横幅20cm以上(ほふく性)
主な見所:葉(周年)

トラデスカンチアの特徴

トラデスカンチアにはいくつか種類がありますが、一般的によく出回っているのはフルミネンシスの斑入り品種で、アルビフローラやゼブリナの品種も見かけます。
斑入りの葉を楽しむ観葉植物として鉢植えで販売されています。一方で比較的寒さに強く、暖地のグランドカバーに用いられることもありますが、関東あたりでは葉先が枯れこみオススメできません。白の斑入りがポピュラーですが、ピンクなど花のように美しい種類もあります。株はほふくして増えます。

  • 難易度: 易しいですが、乾燥させると葉先がすぐ傷みます。
  • 日照量: 半日陰で十分育ちますが、暗すぎると徒長します。
  • 水分量: 日当たりの良い場所に置いているものは乾燥させないように。
  • 耐寒性: 鉢植えは室内で冬越しします。葉を傷めないためには3℃程度欲しいです。

トラデスカンチアの育て方

半日陰や湿気のある場所でも育ち、とても丈夫な観葉植物です。
日向〜半日陰の、乾燥しない場所を好みます。明るい日陰でも育つには育ちますが、徒長したり斑が薄くなったりするのでなるべく明るい場所に置きましょう。室内栽培している明るい日陰に慣れた株を、急に日差しに当てると葉焼けするので避けます。

  • 管理:伸びすぎたら切り戻すか、挿し木で更新します。
  • 肥料:緩効性肥料をたまに与える程度で十分です。
  • 冬越し:基本的には室内に取り込みますが、暖地の陽だまりなら冬を越す確率も高いです。
  • 病害虫:ほとんど発生しません。

トラデスカンチアのアレンジ

単植で観葉植物として楽しむほか、他の観葉植物との寄せ植えにも使えます。
吊鉢のほか、腰高の鉢や、出窓のカウンターのような高台から枝が垂れさがるようにみせるのも見栄えが良いでしょう。
使い勝手は悪くありませんが、広がりすぎには注意します。たまに切り戻して姿を整えましょう。

吊鉢栽培のトラデスカンチア
吊鉢栽培しているトラデスカンチア。自然と枝が垂れる様に植えるとよいでしょう。

トラデスカンチアの主な品種

様々な斑入りのものが出回ります。

白斑の品種白斑の品種
白斑の品種。「バリエガータ」などの名で出回っています。

ライム葉の品種
ライム葉の品種。

コチョウノマイ
コチョウノマイ
メイデンズ・ブラッシュとも呼ばれます。新芽がピンク色に染まる品種。

ゼブリナ
ゼブリナT.zebrina
中米原産。葉に白い筋が2本入り、新芽は紫に染まって見栄えがします。
いくつか改良品種も出回っています。
なお、ゼブリナ・ペンデュラ(Zebrina pendula)というよく似た種もあり、こちらも観葉植物として出回ることがあります。

シラモンタナシラモンタナ
シラモンタナT. sillamontana
中米原産。品種によりますが、葉に白い毛が生えており、葉のサイズも小さいなど、他種とは印象がかなり異なります。
ジメジメは苦手で乾燥に強く、明るい場所を好むなど、性質も大きく異なるので注意。

その他の写真

先祖返りした斑入り葉
斑入り葉は先祖返りすることがあるので、緑葉だけの枝がでてきたら早めに元から切り取りましょう。緑葉の方が性質が強く、のちに斑入り葉が少なくなってしまいます。
収集がつかないほど緑葉が増えてしまった場合は、斑入り葉を切り取って挿し芽をし、仕立て直しましょう。

アルビフローラの花
アルビフローラの花。宿根草として出回る仲間のムラサキツユクサとは異なり、観葉植物として出回るトラデスカンチアの花は小さく、観賞価値が少ないものが多いです。

トラデスカンチアの個人的な印象

オススメ度:★★★
丈夫で寒さにも強い観葉植物。日陰だと間延びしてしまうので、明るい場所に置きましょう。

コメント

  • 帰化植物として注意喚起されるほど丈夫なので、安易な地植えは避けた方が無難でしょう。

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