花色:、実:
学名:Vaccinium
科名:ツツジ科
分類:落葉〜半常緑小高木
原産地:北アメリカ
大きさ:背丈0.5〜3.0m、横幅0.4〜1.5m、葉3〜10cm前後、※種類により差がある。
主な見所:花(4〜6月)、実(6〜8月)、紅葉(11〜12月)
青紫の実とともに白い花や紅葉も楽しめます。果樹の中では丈夫で病害虫も少なく、低木程度の扱いやすい大きさで、一般家庭での無農薬栽培にピッタリです。いくつかの品種郡にわかれ、気候によって種類が選べるというとてもありがたい植物で、大きくは寒さに強いハイブッシュ系と、暑さと乾燥に強いラビットアイ系に分かれます。品種改良は実を主としていますが、品種によっては樹姿や花色などが異なります。ツツジ科の樹木の中でも特に強酸性用土を好みます
とても丈夫な果樹です。日当たりと水はけのよい場所に植えますが、丈夫なサザンハイブッシュ系の一部の品種は半日程度日射でも十分育ちます。比較的乾燥には強いものの、乾燥がひどいと葉や果実が落ちるので鉢植えの場合は注意します。根が浅いので夏はマルチングを行い根を保護します。
ポイントは強酸性用土を好むこと。植栽する土にピートモスを多めに混ぜて酸性度を高めておきます。ph5.0程度は必要です。鉢植えの場合は基本用土をピートモスにしてしまうとよいです。
通常は受粉には他品種が必要です。受粉樹のいらないといわれる改良品種も、できれば他品種と一緒に育てることで実つきが目に見えてアップします。病害虫に強く、無農薬栽培も十分可能です
洋風の庭や自然風の庭に合います。果実が目的の場合は同系統の違う品種を2本以上植えます。マルチングするために根元には何も植えない方がよいでしょう。大鉢に寄せ植えする場合は樹形が立ち上がるものを選んで植え、根元を花で囲むとよいですが、合わせる花は多肥にしなくても育つものを選択します
寒地と暖地で植栽する種類を選べます
○ハイブッシュ系(V. cyanococcus)
寒さに強く、夏の高温や乾燥が苦手な寒冷地向けの種。実の品質が良いものが多いです。
ノーザンハイブッシュ系と、サザンハイブッシュ系の2系統の品種群があります
・ノーザンハイブッシュ系
寒地向きです。樹形・果実が大きめになります。果実は品質の優れたものが多い。
他のブルーベリーの種類よりも湿った場所を好みます
「スパルタン」:ノーザンハイブッシュ系。直立樹形。白花。果実は非常に優秀。受粉樹がほしいです。暖地での栽培は気を使いましょう
・サザンハイブッシュ系
強健でやや暖地向き。樹形や果実がやや小型のものが多いですが、家庭で管理しやすい品種郡です。
比較的乾燥にも耐えます
「サンシャインブルー」:サザンハイブッシュ系。やや横に広がる樹形です。ピンク花。果実は優秀です。単独で受粉できるとしていますが、やはり受粉樹がほしいです
○ラピッドアイ系(V. ashiei)
暑さに強く暖地向き。樹形が大きめで、病害虫にさらに強い丈夫な品種郡。収穫はやや遅めになることが多いですが収穫期は長いです。また紅葉が綺麗なことも特徴。比較的乾燥に強いです
紅葉が美しいのも特徴のひとつ(種類によっては美しく紅葉しないものもあります)
オススメ度:★★★★★
家庭でも無農薬栽培ができる優秀な果樹。花や紅葉も楽しめます。環境によって種類を選べる事ができるのもポイントが高いです