本文へスキップ

ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

プリベット

プリベットプリベットの葉

戻ります

プリベットのデータ

花色:白、葉色:
学名:Ligustrum sinense
別名:セイヨウイボタノキ、シルバープリベット(白斑入り種)
科名:モクセイ科
分類:半落葉〜常緑低木
原産地:東アジア
大きさ:背丈0.5〜1.8m、横幅0.4〜2.0m、葉2〜4cm前後(対生)
主な見所:花(5月)、葉(周年)

プリベットの特徴

生垣や境裁によく使われている低木で、萌芽力があり剪定に強く様々な仕立て方ができます。
初夏に白花が咲きますが、普通は小さな緑葉や園芸品種の斑入り葉を主に楽しみます。以前は人気がありましたが、放任にすると樹形が暴れやすく、成長も早いため昔ほど使われる機会は多くないようです。冬の冷え込みによっては半落葉になります。

  • 難易度: 丈夫ですが、たまに出る害虫に注意。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みますが、半日程度の日差しでも育ちます。
  • 水分量: 適湿を好みます。
  • 耐寒性: 関東地方程度の寒さなら問題ありません。
  • 成長速度:早い 枝がよく伸びます。
  • 移植適期:春・初夏・秋 移植はそれほど難しくありません。

プリベットの育て方

日当たりと水はけのよい場所に植えます。半日程度の日差しでも十分育ちますが、耐陰性は言われているほど強くはありません。暗い場所だと枝が徒長したりスカスカになりやすいです。土壌は特に選びません。強い乾燥には弱いので、あまり乾かしすぎないよう注意します。

  • 管理:成長がやや早く、毎年刈り込みを行います。自然樹形を楽しむ場合でも多少切り戻したりしないと樹形がまとまらなくなります。
    春や秋の新芽展開時に害虫が発生することがあるのでその時期はよく観察するといいでしょう。黒いふんが発生の目安です。
  • 剪定初夏〜秋
    生垣や境裁の場合は上記期間の必要なときに刈り込みを行います。放任すると枝が長く伸びて見苦しくなります。萌芽力があるので刈り込んで枝を増やします。
  • 肥料:順調に育っているようなら無理に与えなくてもよいです。やせ地の場合は初春に遅効性肥料を与えます。
  • 病害虫:たまにイモムシやミノムシが発生します。

プリベットのアレンジ

イヌツゲが和風ならこちらは洋風の庭に合います。自然樹形なら自然風の庭にも合います。
生垣や境裁などの列植に向きます。斑入り葉種は明るい印象なので、自然樹形のものを花壇のポイントに使うのもよいと思います。

プリベットの主な品種

斑入りの品種がよく出まわります。白斑種はシルバープリベットと呼ばれています。黄色斑のものもあります。

斑の色が黄色っぽい
斑の色が黄色の強い品種。

プリベットの普通種の緑葉
プリベットの普通種の緑葉。斑のない株は店頭ではあまり出回りません。
また、このような株の中には先祖返りして斑が消えてしまったものも多いです。

その他の写真

シルバープリベットの花
シルバープリベットの花。花は意外とよく咲きます。

シルバープリベットの自然樹形
シルバープリベットの自然樹形。枝が縦横に長く伸びます。

プリベットの個人的な印象

オススメ度:★★★
使い勝手のよい低木ですが、イヌツゲと同じで耐陰性や耐病害虫という点でいえば言われているほど強くはないような気がします。条件のよい場所に植えてあげましょう。

コメント

  • 以前はよく見かけましたが、生垣の選択肢が増えたためか見かける機会は減ってきています。
  • 斑入り種を育てている場合、緑一色の葉が出る枝が現れたら元から切り取りましょう。緑一色の枝のほうが性質が強いため入れ替わって、斑が目立たなくなってしまいます。

戻ります