花色:
学名:Daphne odora
科名:ジンチョウゲ科
分類:常緑低木
原産地:東アジア
大きさ:背丈0.5〜1.2m(2m)、横幅0.5〜1.2m(2m)、葉7〜12cm前後(互生)
主な見所:花(3〜4月)、香り(花)
春に咲く花からは上品な芳香を漂わせます。星型の花を固まり状に枝先に咲かせるのでよく目立ちますが、開花期以外はやや白みのある濃緑色の葉の地味な姿です。
花弁のように見えるのはガクで、花もちにやや優れています。葉は細長く灰濃緑の革質です。真ん中の主脈は目立ちますが、葉脈はほとんど見えません。
まとまりやすく手間がかからないうえ、半日陰でも花をつける性質は貴重ですが、和の印象が強く洋風の庭ではやや使いづらいです。
最初の植えこみ場所の選定や土づくりが大事な樹木です。水はけの悪い場所・乾きやすい場所、日当たりのよすぎる場所は避けます。植えつける際は腐葉土を多めに混ぜ肥沃な土にしておきます。
適した場所に植えればあとは手間がかかりません。
和風の庭によく合います。洋風や自然風の庭にはあまり合いません。
根じめ・境栽などに用います。玄関先に植えて香りを楽しんでもよいです。他の春の花よりやや早めに咲くので、ポイント的に使うと季節感の演出になります。
暗めの場所に単植した植栽例。あまり日の当たらない場所でも花をつけてくれます。
一方で、開花期以外はこんもりした樹形と濃緑の葉で、重い印象になることは留意しましょう。
一般的な赤紫花のほかに白花種があります。斑入り品種もポピュラーです。
白花種。性質や育て方は変わりません。
「前島」
ポピュラーな斑入り品種。黄色の覆輪が入ります。
「信濃錦」
斑入り品種。大きめの白い斑が入ります。花はやや咲きにくい。
斑入り品種の一例。この品種は斑の面積が小さいせいか、花つきはそれほど落ちません。
斑入り品種を植栽する場合は、花を重視するかどうかを考慮するとよいでしょう。
オススメ度:★★★★
あまり手間をかけなくても簡単に楽しめ、半日陰にも強い優れた花木です。
ただ、さまざまな要因により急に枯れることがあります。