花色:
学名:Cortaderia selloana
科名:イネ科
分類:多年草(半常緑〜常緑)
原産地:南アメリカ
大きさ:背丈100〜300cm以上、横幅120〜200cm以上
主な見所:花(8〜10月)
ほこり取りのモップのような、穂状の雄大な花穂をつけます。花穂はふわふわな印象で、株の高さと相まってよく目立ちます。花色はややピンクがかった白が普通ですが、園芸品種にはピンクや薄黄色のものもあります。葉は細長く、葉の縁が鋭いので手を切りやすいです。株は大型でススキに似ています。矮性種もありますがそれほど出回っていません。
やや寒さに弱く冬になると葉先が枯れますが、関東以西の暖地では普通に冬越しできます。大きくなるので家庭の庭では扱いづらく、有料ガーデンや大きな公園等でよく見かけますが、場所を選び根域制限鉢等を使えば広い庭に植えることも可能です。
日当たりと水はけのよい場所に植えられれば、後は特別な管理はいりません。高温多湿にやや弱いので、水はけの悪い場所では高植えして土壌改良したほうがいいでしょう。
育てること自体よりもコンパクトに保つことが難しいです。植えた後から大きくなりすぎるのを防ぐことは困難なので、最初から根域制限鉢などを使って根が伸びすぎないようにするしかありません。
洋風や自然風の庭によく合います。和風の庭にはあまり合いません。似た植物で選ぶなら和風の庭にはススキを利用するのが良いでしょう。
大きな花壇や芝生の庭などに植えるとよく映えます。雄大な花穂をよく見せられるように青空や樹木などを背景にできる場所に植えるといいでしょう。横に広がりやすいので単独、あるいは列植に向いており、他の花と合わせるのは難しいです。
なお、狭い庭や鉢植えには矮性種でもおすすめしません。
国営昭和記念公園で見かけた背丈を優に超える立派なパンパスグラス。もし、庭に植えたいと考えているなら、一度大きくなったパンパスグラスを確認するとよいと思います。それから是非を決めてもよいでしょう。
花穂は青空背景がよく似合います。植栽する際は背景の景色にも気を使いましょう。
花色違いや斑入り、矮性品種が出回ります。
「プミラ」:1〜2m程度の矮性の種類。姫パンパスグラスと言われていますが、これでも十分大きいので狭い庭では持て余します。
オススメ度:★★★
雄大な姿は独特の魅力があります。
狭い庭にはオススメできませんが、広い場所があれば使ってみるのも面白いです。