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花と緑の育て方

 
ガーデニングの基礎知識
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夏はこれ!熱帯花木
VS病害虫(害虫編)
VS病害虫(病気編)
風通しの重要性

ガーデニング基礎知識

なるべく無駄な部分を省いてポイントのみを書いたつもりです
これ以外の細かい知識は実際に育ててみてから学んだ方がよいと思います
デザイン以外のところを今一度、復習してみませんか?
ちょっと長いのでゆっくり読んでくださいな
経験の豊富な方はサクッと読み飛ばしてしまってください


@ 土づくり
詳しい用土についての説明はこちら

苗を買う一週間くらい前に土づくりをしましょう。その手順は、

 @土を掘り起こし固まっている土をほぐします
植えつけるものによって掘る深さは変化し、樹木や宿根草の場合は根鉢に合った深さにします

 A土壌改良剤を撒き、掘り返した土とよく混ぜる
これは苦土石灰、珪酸塩白土、腐葉土、堆肥、砂などです
苦土石灰、珪酸塩白土は撒く量を考えましょう(商品の裏の使用説明書を参考に)
腐葉土、堆肥は目分量で適当に撒いても平気です。乾燥を好むものは砂を多めに混ぜます
すべてを撒く必要はなく、植物や土の状態で判断します

 Bもう一度土を混ぜ合わせます
十分なじんできたら植えやすいようにならしておきましょう

 これで完了です

一年草の草花には、必要に応じて土壌改良剤と一緒にマグァンプKなど(根にふれても問題ない肥料)を混ぜます
有機肥料(油粕や骨粉、鶏ふんなど)を撒く場合は、根に直接当たらないように離して撒きます
樹木の場合も、必要なら少し広く掘って有機肥料を根が当たらないところに撒きます

鉢の場合は土づくりの必要はなく市販の培養土を買ってきます
最近は優れたものが多いのですが、植える植物に合った土を選びます
あまりに安いもの(例えば20リットル150円程度)は買わないことが大事です
 
安い用土からはキノコなんかが生えてきたりしちゃうかも!
キノコ粗悪(!?)な培養土から生えたキノコです
 
もし自分で配合する場合は
 
○普通の草花や花木には赤玉土:腐葉土を7:3の割合
 
○湿気を嫌うものには赤玉土:腐葉土を5:3と砂2の割合にします
 
ハンキングでは腐葉土のかわりにパーミキュライト、砂のかわりにパーライトを用いることもあります
 
場合によっては苦土石灰、珪酸塩白土を規定量混ぜます


A 苗の購入

 販売されている苗にはいくつか種類があります

 @地掘り苗:
根がそのままの状態になっており、水ゴケなどで根が乾燥しないように包まれているもの
果樹や樹木、一部の宿根草に多い

 A根まき苗:
網や縄で根底が包まれているもの。樹木の大株に多い

 Bポット苗:
ビニールのポットに植えられた苗。一般的な草花や宿根草に多い

 C球根や塊茎:
休眠してる状態で売られているもの

パンジーなど草花の場合はひょろっと長くなったものではなく、ある程度小さくても株が引き締まって節が短く分枝の多いものを選ぶとよいでしょう

また、わかりにくいのですが、根が回りすぎて底が白くなってしまったようなものはよくありません
最近では、それを防いでいるポット苗も出回っています

球根の場合は大きさだけでなく、よく締まったものを選びます
芽が傷んでないか確認しましょう。傷んでいると芽が伸びないこともあります


B 植え付け(球根以外)

根が露出している地掘り苗の場合、水苔などのよけいなものを取りなるべく根を広げるようにして植えつけましょう

網や縄で根鉢が作られたものは、根元部分のきつくなってしまっている所以外はそのまま植えてもかまいません。網や縄はそのまま土に帰ります
気になるようだったら外しておきます

ポット苗は根が回りすぎていたり、苗の土が植える土と性質が異なる場合は、多少根鉢をほぐしてやります。ただし、根を切られるのを嫌うものもあるので注意します

ポット苗は少し乾かしぎみにしてから植え替えを行うと作業がしやすく根を傷めません

どれも根鉢よりも少し大き目の穴を掘って植えつけます

ここで注意するのは以下の3つです
@ あまり深植えしない(深植えを好むクレマチスなど一部の花木をのぞく)
A 植え付け後水をたっぷり与える
B 鉢植えの場合はいきなり大きなサイズの鉢にせず、根鉢に合った鉢(現状維持の場合)か一回り大きいぐらいの鉢(大きくする場合)を用意する

水を与えた後、土が落ち込んでしまうようなら根に土が回っていない証拠なので、土を根の間に入るように串などで刺してしっかり土がいきわたるようにします

鉢植えの場合、軽石は必ず入れなければならないようになっていますが、あまり深くない鉢に水はけのよい用土で植えている場合は特に必要ありません
深鉢の場合は底に水はけ改善のため軽石を入れます(深さの10分の1〜2程度)

植え付けの際、樹が1mを超えるようでしたら支柱を立てましょう
風で倒れにくくなるだけでなく、姿勢もよく育ちます。根が動かされないので生育もよくなります

アブラムシやコナジラミなどに弱い草花には、あらかじめオルトラン粒剤をパラパラと根元に撒いておきましょう。1ヶ月くらいはもちます


B-1 球根の植え付け 

まず、その球根の植え付けの適期を知っておきましょう
多少ずれてもかまわない場合がありますが、花が咲かなかったり腐敗することもあります

 ○庭植えの場合
球根の植え付けの深さは、庭植えの場合は球根の高さの2〜3倍程度を目安にしますが、土の中の茎にも根が張るユリなどは20〜30cmぐらいの深さに植えつけます
一部の球根や塊茎の中には深植えを嫌うもの(ジャーマンアイリス・アマリリスなど)があるので確認しましょう

 ○鉢植えの場合
球根の高さの中〜大型でも1.0〜2倍程度(あまり深くすると根が張れないので)
深植えのユリなどでも18〜20cm程度で十分です

植え付けの間隔は、一年草扱いにするならかなりの密植でもかまいません
密植の例。球根半個分くらいの隙間で植えます
 
来年も咲かせたいなら、球根の幅2〜2.5倍を目安にします


B-2 タネまき 

種類によってはタネからの方が安上がりで簡単なものもあります
初心者の方もぜひタネから育ててみてはいかがでしょうか

タネまきの方法は大きく分けて直まき箱まき、ポットまきがあります

 ○直まき:
花壇や鉢の土に直接まく直まきはもっとも簡単な方法です
タネが大きめのものはだいたい直まきもできると考えてもらってもいいでしょう
コスモスやヒマワリ、アサガオ、スイートピーなどが代表的です
またポピーのように移植が苦手なものも直まきが向いています

直まきは土づくりをしたところに、指やわりばしなどで穴やすじを作ってまきます
やや細かいタネはばら撒いてすき込んでもよいでしょう
タネ〜育苗期間は乾かし過ぎないようにし、必要なら水を与えます

 ○箱まき&ポットまき:
この2つは基本的に同じで、定植する場所と違うところで育苗を行います
植えかえ回数が箱まきが2回で、ポットまきは1回です
細かいタネや底面吸水で管理したい好日性のタネに向いています
また、性質が弱く立ち枯れをおこしやすいものも直まきは避けます

箱まきやポットまきは、清潔なタネまき用土(ピートモス主体の水もちのよい土)を入れたトレイやポリポットに点まきかばら撒きにします。ピートモスで出来たトレイも市販されています
上から水を与えるとタネが散らばりやすいので、水は底面から与えます。芽が出るまでは常に浅く水を入れて乾かさないようにします
苗が出揃ったら底面吸水の水を抜き、土が乾く前に与えるスタイルに切り替えます
箱まきは苗が大きくなったら順次ポットに移植します
トレイから底面吸水させています

タネ〜育苗期間中は水を切らさないことが大切です
日光を好ものは必ずよく日にあて丈夫な苗をつくります

葉同士が重なり合うようになったら、よく締まった苗を選んで早めに間引きを行います
これが遅れると苗が弱々しく育つ原因になるのでためらわないようにします

一部のタネには光に当たると発芽が促進される好光性のものと、光があると発芽が抑制される嫌光性のものがあります。好光性のものには覆土はしないか薄く、嫌光性のものはしっかり覆土します
大体はタネ袋に書かれていますが、不明なものはググルと通常は出てくるので心配なら参考程度に調べておきます(私の花図鑑にも載っています)
好光性:プリムラ、サイネリア、インパチェンス、トルコギキョウ、コリウス、ペチュニアなど
嫌光性:デルフィニューム、ルピナス、ニゲラ、ニチニチソウなど


秋まきのタネで寒さに弱いものは、冬の管理が難しいのでタネまきに慣れてからにしましょう


C 水やり

「水やり3年」という言葉もあるとおり、なかなか加減が難しいという人もいるでしょう
確かに勘に頼る部分もないわけではありません

 覚えておきたい基本は
 ○土が乾きはじめたら水をやる(まだ湿っている時に与えない)
 ○水をやる時は中途半端ではなく、鉢底から水が出るくらいたっぷり与える
 です

特に一年草の草花は常に土が湿っていると徒長しやすく、根も腐りやすいものです
また逆に、過湿にしちゃいけないからと少しずつ水を与えることは逆効果になります
与える時は思いっきりたっぷり与えましょう

普通の植物(適潤地を好むもの)には基本を実践すればよく、特殊な種類(乾燥や湿潤を好むもの)は育てながら覚えていけばいいのです

性質を覚えられないという人は、地植えならば最初にその植物に合った場所に植えつければ覚える必要はありません(夏の高温乾燥期以外は、基本的に地植えの植物には乾燥が激しい場所でない限り水を与えなくても大丈夫です)
鉢植えならば性質の似たものをなるべく集める(例えば湿った環境を好むものはこの場所・・・といった具合)とか、鉢の色を性質に合わせて統一するなどの方法で見分けられるようにしましょう

水やりの際、なかなか土に浸透しないようなら、土の水はけが悪くなっているか根詰まりしてる証拠です。このままでは根ぐされしやすいので、植え替え適期がきたら植え替えましょう
適期(真夏や真冬など)でなく植え替えられない場合は、わりばしで土に穴を開ける、雨を避けられる場所に移動するといった応急処置をして乗り切ります

冬越ししている植物は生育を停止しているので過度の水やりは厳禁です
土の表面が乾いてからたっぷり水をやるようにしましょう

休眠期の球根の多くはからからに乾燥してしまってもよいものなのですが、中にはダメなもの(ユリ、カンナなど)があるので確認します


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D 肥料 (元肥と追肥)
詳しい肥料の説明は肥料と活力剤

肥料には与える時期の区別により元肥と追肥があります

 ○元肥
植え付け時に与える肥料のことをいいます。これは植え付け後しばらくして株が生長し始めてから効きはじめるようにしたいので、ゆっくり長く効くものが適しています
よく使うものは中〜長期型の緩効性化成肥料と遅効性有機肥料があります

中〜長期型の緩効性化成肥料は肥培効果が長くて匂いが少なく、扱いやすいのが特徴です。マグァンプKなど根に触れても問題ないものは初心者にも扱いやすいです
代表的なものはマグァンプK、ガーデニングエードボールなどがあります

遅効性有機肥料は少しにおいがあり、根に直接触れないように与えるため、初心者には扱いにくい面もありますが、効果も高く価格も比較的安いです
代表的なものは油粕、骨粉などです

草花は花を楽しむものなら、長期間効き目のあるリン酸分(P)の多いものでよいです
樹木類はできれば遅効性有機肥料を与えたいです


 ○追肥
生育期や開花中などに与える肥料のことです。すでに生長している時に与える肥料のためすぐに効果が出るものが適しています。速効性の液肥と、短期型の緩効性化成肥料を主に使います
液肥の場合は1〜2週間に一度。緩効性化成肥料なら1カ月に一度程度が目安です
アバウトでもよいのですが追肥のタイミングが難しいと感じるようなら、月初めなどわかりやすい日を決めてまくとよいでしょう
特に液肥は与えすぎると逆に害になりやすいので気をつけます

液肥は水で混ぜて薄めるタイプとそそまま与えるタイプがあります。薄めるタイプは少し面倒ですが圧倒的に割安です
一般的な草花は規定濃度でOKですが、多肥を嫌うものは規定濃度の半分を目安にして与えます

短期型の緩効性肥料は土の表面に規定量をばら撒くきます
液肥に比べ、効果発現はやや遅めですが長く(1ヶ月程度)効きます


長期間咲き続けるパンジーやペチュニアなどや、肥料食いが激しいバラやボタン、シャクヤクなどは追肥を忘れるとうまく咲いてくれなくなります

花を楽しむ一年草や宿根草の場合は、元肥にしろ追肥にしろチッ素分(N)の多い肥料は避けましょう。徒長の原因になります

球根植物は花後に来期以降の花つきをよくするために、球根を充実させるカリ分(K)を適度に与えてあげましょう。また冬越しの体力をつける際にもカリ分は有効です。草木灰がよく使われます


E 剪定

種類に応じて剪定方法や適期は様々です。まずそれを知ることからはじめます

 枝の切り方の基本は
 @ 枝の基部
 A 芽の少し上
 のどちらかで、なるべく枝の途中で切らないようにします
ただし萌芽力の強い生垣に使われる樹木や一部の花木は枝の途中からでも芽が出てきます

木バサミと剪定ばさみ両方を用意し、細かく細いものには木バサミを使い、そうでないものは剪定バサミを使えば楽に切れます
剪定バサミでもきびしいものは片歯のノコギリを使います

生垣の場合はバリカンバサミを使用して気持ち下側を膨らませた台形状に刈ります
(上部のほうが生育が良いため)

高い場所には高枝切りバサミが便利ですが、安いものは壊れやすく切りにくいので注意しましょう(我が家では2回壊しました)


F 花がら摘み

特に長期間咲く一年草にとって一番大事な作業です
花が咲いた後に花がらをそのままにすると、実をつける場合があり株を疲れさせるし、病気を誘発する場合もあります
しかも茶色の枯れた花弁が残ってしまい見苦しいです
ビオラやペチュニアなど数多くの花を咲かせるものはとても大変ですが、花がら摘みはぜひ行いたい作業なのです

ただし、必ずしも行わなくてよいものもあります(多くの花木や一部草花)

来年も咲かせたい球根の場合は、花後に邪魔だからと葉を切らないようにしましょう。球根の多くは花後が分球したり、来年に開花するエネルギーをためる期間になるからです


G 切り戻し・摘心

長く咲く草花の多くは、2〜3ヶ月程度咲かせっぱなしにすると枝が伸びすぎて綺麗でなくなってきます。そのため、切り戻し(ある程度枝を刈り込むように切る)や摘心(主に枝先を摘んで分枝を則す)を行うことで、株の姿を綺麗に保ちます

摘心は成長期ならいつでも可能です

切り戻しは、宿根草は成長期に。春〜夏植え一年草ならば梅雨直前がよいです
秋植えのものは行う必要性が少ない(気温が低いので株が締まって生長するため)のですが、行うならば春の開花が一段落した頃にしましょう
うまくいけば初夏〜夏にまた花を咲かせてくれます

この作業を行わなくても綺麗に育つ花もありますが、ペチュニアやゼラニュームなど長期間咲き続けるものにはぜひ実践してください

切り戻しは下葉がまだ元気なうちに行いましょう。成功率や回復の早さがかなり違います

切る場所は枝の真ん中ではなく、わき芽の少し上あたりで切り戻しを行います。そうすれば枝の枯れた部分が最小限で済みます


H 病害虫の予防と駆除

生き物ですから、どんなに強健な植物でも病害虫の被害にあうことはあります
その植物が好む環境に植えればかなりの予防になりますが、都会ではままならないこともあります

そこで、普段からできるだけ植物をよく観察します
そうすれば、もし不幸にも病害虫が発生しても最小限の被害で済みます

不幸にも発生してしまったらVS病害虫をどうぞ


I 植え替え

基本はB植え付けと同じです

庭植えの場合はきちんとした根鉢ができてない場合が多いので、慎重に掘り出します
なるべく土を多めに取って根を傷めないようにしましょう

根を傷めたと感じた場合は、蒸散作用を抑制するために枝を切り詰めたり、葉を取ったりする必要がでてきます

ままならないこともありますが植え替え適期はなるべく守りましょう
落葉樹は落葉期、常緑樹や宿根草は春か秋が適期の場合が多いですが、例外もあるので、植え替える場合は一度調べておいたほうがよいでしょう

用土は、なるべく以前に植えてあったものと同じような土を用意します


J その他の管理

一年草の場合は花期が終わったらできるだけ早く抜いてしまいましょう
枯れたものをほったらかしにするのは美観を悪くするだけでなく、病害虫の温床になるなどの悪影響もあります

宿根草で植え替えない場合は、熊手やスコップなどで回りの土を軽めに掘り返して腐葉土や堆肥をまぜ、土を柔らかくして水はけや通気性の改善を行います
場合によっては、この時に追肥を与えてもよいでしょう

何年も植えつけた土は疲弊していることがあります
このようなところに植えると微量成分(マグネシウムなど)が不足して生育障害を起こすことがあります。そのような場所は植え替え時などに表面の土と、深いところの土を掘り返して入れ替えを行いましょう(天地返しといいます)


基本はこんなところです
まずは1年を通して植物を育ててみると、上記のこともすんなり想像できるようになります

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